51歳、毎日5kmランを1年間続けてわかった“体・心・生活”の変化

2.健康習慣

ランニングを始めたきっかけ

45歳を過ぎたころから、会社の健康診断で「再検査」の項目が増えてきました。幸い、大事には至らず経過観察で済んでいましたが、そのたびに「食事改善と運動を」と産業医からの指導が入ります。ウォーキングを試してみたり、健康に良さそうな食品を取り入れたりしましたが、効果を感じられずに自然とやめてしまっていました。

49歳の健康診断では血中脂肪の異常値が出て、かかりつけ医からは「血液をサラサラにする薬を服用しましょう」と提案されました。その場で「薬に頼らず、自分の生活改善で変えてみたい」と先生に宣言。そこから本気で食事改善に取り組み、3ヶ月でマイナス5kgを達成。血液の数値も改善し、薬の服用は見送ることができました。

その頃までは運動はしていませんでした。「食事だけで変えられるなら、運動まではしなくていいかな」と考えていたのです。そんなとき、本屋で偶然出会った『運動能』という本に影響を受けました。

運動は身体だけでなく、脳の働きや精神の安定、生産性にも大きな影響があるという内容に心を打たれ、「運動不足をなんとかしなきゃ」という思いが強まりました。

営業職で車移動が多く、長時間のパソコン業務。肩こりや疲労感、ノルマによるプレッシャー。年齢とともに感じる体力の衰えとメンタルの不安定さ。それらを少しでも変えたい──そんな想いで、手軽に始められるランニングにチャレンジしてみることにしました。

毎日ランニングを続けられた3つの工夫

1. 朝ランへの切り替えで生活リズムを整える

最初は夕食後に走ろうとしましたが、帰宅時間や食事のタイミングが安定せず、次第にサボりがちに。そこで思い切って「朝ラン」に切り替えたことで、毎日のペースが安定しました。

わたしの朝の流れ:

  • 5:00 起床
  • 5:30 朝食
  • 5:40〜6:10 ランニング

朝食後すぐにストレッチ、そして外に出る。この流れを「自動化」することで、「今日はどうしようかな…」と迷う余地をなくしました。

2. 道具をそろえて“走れる環境”を整備

最低限のアイテムをそろえ、走ることへの心理的ハードルを下げました。

  • ランニング用シューズ
  • キャップ・ウェア・タイツ
  • 光るタスキ・ヘッドライト(早朝の安全対策)
  • Apple Watch(距離・ペースの記録)

道具を使うことで「よし、走ろう」というスイッチが入りやすくなります。

3. 考えずに行動する“仕組み化”

ランニングウェアは前日の夜に準備。朝は何も考えずに着替えて外に出るだけ。

「今日は休もうかな」と考えると、人は楽な方を選びがちなので、思考の余地を排除することが継続のカギでした。

雨の日は無理せず休む。だけど「基本、毎日走る」が自分との約束です。

継続の結果|体重・体調・気持ちの変化

走り始めて9ヶ月。体重は当初の58kgから50kgへ。合計マイナス8kgを達成しました。

体が軽くなり、周囲からも「痩せたね」と言われることが増えました。日々のストレスも走ることで発散できている実感があり、仕事中の集中力や午前中の生産性もアップ。

生活リズムも整い、気持ちの面でも前向きになれた気がします。

健康面でも効果は大きく、かかりつけ医の先生からは「血中脂肪や脂肪肝も改善されていますね」と言ってもらえました。

まとめ|50代からでも遅くない、走る生活のすすめ

「運動は若いうちだけ」「50代からじゃもう遅い」と思っていた自分が、いまは「走る生活が日常」になっています。

ランニングは気合や根性ではなく、“仕組みと工夫”で習慣にできると実感しました。

体のためだけじゃない。心にも、仕事にも、毎日の生活にも、運動はちゃんと効いてきます。

まずは、朝5分のストレッチでもいい。あなたにもきっと、自分のペースでできる「動く習慣」が見つかるはずです。

(※この投稿は個人の体験をもとにしたものであり、すべての方に効果を保証するものではありません)

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